ドキュメンテーション:Ovrvision を使用したAR

Ovrvisionステレオカメラを使用した拡張現実(AR)

MARUIは [ARモード] を用意しており、Oculus RiftまたはHTC Viveヘッドセットを使用して、現実空間でMayaシーンを見ることができます。
以下のビデオは、Ovrvision for ARモデリングの使用例を紹介しています。
https://youtu.be/RrsMaShzVq0
https://youtu.be/vku8xTv4QW0

使用方法

  • Ovrvison Proカメラ(http://ovrvision.com)をVRヘッドセット(Oculus RiftまたはHTC Vive)に取り付けて、ケーブルが接続されていることを確認してください。

  • MARUI-PlugIn.mll)ファイルと同じディレクトリに“ovrvision.dll”のコピーを置きます。
    ここから
     “ovrvision.dll”をダウンロードしてください:
     ovrvision.dll.zip.

  • 次回MARUIを起動した際、Ovrvisionの使用に関するオプションがMARUI起動ダイアログに表示されます:

Wizard Ovrvision

MELコマンドを使用してのOvrvisionカメラの起動または停止もできます:
MARUI_AR -active “ovrvision” <true|false>;

MARUI Ovrvision カリブレーションツール

ビジュアルクオリティを最適にするには、MARUI ⽤のキャリブレーションファイルを作成する必要がありま す。
これは Ovrvision のキャリブレーションとは異なります。
MARUI Ovrvision キャリブレーションツールは、下記リンクからダウンロードできます:
https://www.marui-plugin.com/download/MARUI_Ovrvision_Calibration_Tool.zip

準備:

このツールには、キャリブレーションに使用される「checkerboard.pdf」または「checkerboard.jpg」ファイルが含まれています。
この校正パターンは、A4用紙に印刷するためのものです。
A4サイズの用紙に印刷できない場合は、別の用紙サイズを使用するか、ファイルをコンピューターで開き、画面に表示されるようにすることができます。
この場合、長方形のサイズを測定する必要があります(A4用紙の場合、長方形のサイズは25 mm x 25 mmでなければなりません)。

キャリブレーションツールの実⾏:

1.)Ovrvision ProカメラがUSBケーブルでPCに接続されていることを確認してください。

2.)“Calibrator.exe”ファイルを実行してツールを起動します。

3.)チェッカーボードパターンの情報を確認または調整します。
チェッカーボードの正方形の幅が25mmでない場合は、ここに正しい値を入力してください。
キャリブレーションツールで提供されているものとは異なるチェッカーボードのパターンを使用している場合は、内側の角の数(水平方向と垂直方向の両方)を数え、その数も入力する必要があります。
Ovrvision Calibrator

4.)ウィンドウが開き、Ovrvision Proカメラからのライブビデオストリームが表示されます。
両方の画像に表示されるように、Ovrvision Proカメラリグまたはチェッカーボードパターンを移動します。
現在のビデオ画像のスナップショットを撮るには、マウスの左ボタンを押します。
キャリブレーションツールは両方の画像でキャリブレーションパターンを検出しようとします。
チェッカーボードのパターンが正常に検出された場合、ツールは後で校正するためにデータを保存します。
異なる角度と異なる距離から別のスナップショットを撮ることによって進みます。

5.)10から20枚のスナップショットを収集するまで、さまざまな角度から写真を撮ることを繰り返します。

6.)キャプチャ段階を終了するには、マウスの右ボタンを押します。
キャリブレーションツールは、カメラの歪みと補正パラメータの計算を始めます。
収集されたスナップショットの数によっては、数分かかることがあります。

7.)計算が完了すると、ツールは “MARUI_ovrvision_camL.txt” “MARUI_ovrvision_camR.txt”2つのファイルを出力します。
これらのファイルには校正データが含まれています。
それらをあなたのMARUIプラグインファイルと同じディレクトリ(例: “MARUI_v2-0-9_Maya2018.mll”ファイルがあるフォルダ)に置いてください。

キャリブレーション結果が満⾜のいくものではない
これは、収集されたスナップショットの数が少なすぎる場合や、スナップショットが取得された⾓度や距離が不 適切な場合に発⽣します。
このような場合は、キャリブレーションプロセスを繰り返してください。
問題が解決しない場合は、support@marui-plugin.com までご連絡ください